徒然草に住まいについて書かれているクダリがある
“古民家は夏を旨とすべし”
日本の暑い夏を乗り切る工夫が古民家にはいっぱい隠されている
だとすると冬は寒さを我慢しながら暮らしていた事になる
その通りなのだ
暑さと寒さを比べると人は暑さの方が辛いのだろうか
しかし想像してみる、寒い冬は家族が寄り添って囲炉裏を囲み
川の字で寝る。。。
なんとも考えただけで風情がある
そんな風情や”わびさび”を”しつらえ”として美に変えていた
それが古民家であって町家なのだ
なんとも日本人らしいし、世界に誇れる文化だと思う
そんな古民家や町家をこよなく愛する私としては
そんな考えを共有するご家族に出会うといつも以上にファイトが湧く
今回のご家族もそんな味わいがプンプン
かといって今の時代に冬の寒さは我慢して下さい
そんな事を言っていたらdesigner失格で、しっかり暖かい工夫も弁えている
そこそこにほどほどに、寒くもなく暑くもなく。。。
そんな素敵な町家に負けないくらい今回のご夫婦はステキ
芸術家のお二人にまた町家が「よう似合わはる」
今日から10日間、私はこの町家のdesignだけを考える
幸せな時間、仕事冥利とはきっとこういう事を言うのだ。
chiefdesigner anna