新年早々から10日掛かって200枚近い図面を書いた
郊外型の複合店、カラオケルームが50室とインターネットカフェのブースが70
私の場合は図面を書く前に現地調査をして、資料を集めて、施主のご意見を聞いて そこから頭の中でまず絵を描く
全体のイメージから細部に到るまで、細切れの絵がいっぱい出来て それをだんだんまとめていって この作業に何日も掛かる
事務所の机に座っていても何にも見えてはこない。。。
私はうろうろしながら考える
琵琶湖の周りをそろっと走ったり、サウナでじっと考えたり、プールを歩いてみたり
そして、それは遠くに見える山の稜線から 美術館の一枚のポスターから ビールの泡の隙間から 突然表われて全体に色がつく。。。
それから一気に書く
しかしカラオケルームだけは別だ 50ルームすべてのデザインを変えて書く為、覚えきれず、一部屋ずつ書いて行く
だからずっと事務所で缶詰、35ルームくらいになるともう最初の方を忘れてくる・・・
さすがにお手上げになってくる・・・それでも書く
部屋内が書けたら、廊下、受付、待合、トイレ、看板、厨房
すべて書けたら今度は、電気図面、設備図面、家具図面 この辺まで来ると、もう誰か変わってくれ!!!・・・
そんな気分になってくる こんな時話しかけられたら、きっと私は嫌な女に変身している
その為に、日頃から世界のいろんな国の建物を訪ねて
歴史ある日本の風情に触れて
新店舗の見学はかかさず
そして毎日呑んで気持ちの清算をして いっぱい逃げ道を捜しておく
そうだ、もっと遊ばないと。。。
私の逃げ道は才能のない自分のいい訳なのだ。
chiefdesigner anna