古民家鑑定士になって3年
現在全国に約500名の女性古民家鑑定士が古民家を守るために頑張っています
その「萩の花会」の代表もさせて頂いている私は
地方の女性鑑定士さんから応援の依頼があるとどこにでも飛んで行きます
この3年で随分いろんな古民家に出会い、感動とともに使命感も頂きました
底冷えのする朝、おばあさまと思われるやさしい声の電話が入りました
「今住んでいる家の様子を見て貰えませんか」
古い古民家だと言う話でした
仕事をやりくりして5時間掛けて早速お伺いしてみると。。。
私にはまるで夢のような世界でした
築130年の古民家です
威風堂々とはこんな事を言うのでしょうか。。。
とくに奥座敷に通されて
おばあさまが少しお待ち下さいと部屋を出て行かれて
手にしてこられたのは、和紙の束でした
なんと広げてみると
なんと、なんと
この図面が書かれていたのです!!!
もうびっくりして自分の心臓の音がトクトクと聞こえて、鳥肌がたって、手が震えました
書かれたのは明治11年
今でいうカラーです
それなのに私がCADで書いている図面より綺麗で、正確な事、そして分かり易い
そしてこの図面が残っていたのも、この古民家が130年生きていたから
それに明治の建物だとは思えないくらい保存状態がよくて綺麗
愛された建物だったのだという事が一目でわかりました
今は80歳を超えたおばあさまが一人でお暮らしです
白髪の品のあるご婦人
この建物にこのご婦人。。。
今の日本の住宅はせいぜい30年
何が違うのかはっきり教えてくれた建物でした
きっとまたおばあさまとあの古民家に会いにいきたいと思います。
chiefdesigner anna