こんにちは。ミセガマエヤの輿水です。私は建築の学校を卒業し、人に豊かな暮らしを提案できる設計士を目指してミセガマエヤで活動させていただいてます。😌
本日は構造のお話をスタッフの中島さんに伺ってみました。🙌
構造って聞くと少し難しそうっていう印象を受ける人が多いと思いますが、とってもお家づくりには重要な要素になってきます。💦
安心安全なお家づくりをするためには、しっかり構造を考慮することが必要になります。
今回はリノベーション住宅の構造に着眼した記事になります。😊
まず、お家づくりで大事なものってなんだと思いますか。❓
たくさんの要素が思い浮かぶと思うのですが、お家づくりに限らず建物つくる上で一番大切なことって建物内の人の身を守ることだと思います。
元々住居は雨風を凌ぐものとして発達していき、今となっては災害時に倒壊せずに逃げ出すまでの時間を稼ぐのも建物の役割になっています。😌
丈夫な建物づくりには構造が重要になってきます。💡
○リノベーションと構造の関わり
リノベーションでも構造を考慮するもの、しないものがあります。
・考慮する場合:一戸建をリノベする
・考慮しない場合:マンションの中の一戸のみをリノベする
上記の二つの違いは構造体(主要な柱や壁、梁など)をいじるか、いじらないかの違いになってきます。
では一戸建のお家をリノベーションする場合どんなことを考えて設計しているのでしょうか。❓
○構造を考えた設計
まず、解体前の建物調査の段階で建物の『どの位置に』『どれくらいの幅の』『どんな材質の』構造壁が入っているかを記録します。また、基礎(建物の土台)の状態を見てどれぐらい劣化しているか把握し、事前に築年数や既存の図面の情報も事前に入手しておきます。🔎
次に、記録したことや築年数等を構造計算ソフトに入力。すると…現状の建物構造の安全度合・これだけの壁と筋かい(壁をより頑丈にするために入れる材)が必要ですよっていうのを割り出してくれるのです。😳そのほかにも接合部(柱の頭の部分、根本の部分)を金物で補強するという形で構造体を持たせる方法があるのですが、その補強する位置まで教えてくれるそうです。‼️
ただ、その金物の種類も数え切れないほどいっぱいあり、部分部分によって使えるもの使えないものがあります。その判断は計算ソフトでは割り出すことのできないので部分ごとに使える金物を考えて選ばなければいけません。🤔
私が学生の頃は計算の仕方を教えてもらっていたのでそれを自分たちで計算して割り出す必要がありました。こんな便利なソフトがあるんや‼️と中島さんの話を聞いてて驚きでした。😲
金物を選定するだけではダメで、たくさんの金物があるのでそれぞれをしっかり使いこなすことが大切です。施工後には現場に赴き、目でみて全ての金具がつけるべき位置に正しく取り付けてあるかを必ず1個1個確認するようにしています。😌✨
設計をする際は、ミセガマエヤが一番大切にしているお客様の理想を叶える暮らしをお客様のヒアリングから図面に落とし込みます。この段階でしっかり構造のことを設計士さんに共有しているのです。‼️😲お客様との話し合いで間取りを考え、そこから安心安全な構造にするための措置を施していきます。決して間取りを考えるだけが設計ではいけないということ。安心して暮らしていただけるようなお家を計画することも大事な役割になります。🌼
○解体しないとわからないこと
既存の図面は大事な手掛かりにはなるとは思うのですが、そこにに書いてあることが全てではないということ。図面には書かれているのに壁の表面を剥がしてみると実際は構造体が異なったりすることがあるようです。
解体作業が予定通りに進んでいるか確認するのももちろんですが、構造がどのようになっているのかもしっかり確認しておくことも大切です。😌✨しっかり目で見て確認することの大切さがすごくよくわかる部分ですね。😲
○計算では割り出せない安全性
計算ソフトで構造を割り出してくれることってすごく便利だし、大丈夫だ!と確信できるイメージがあります。💭しかし、実際に施工してみて大工さんが〝ここにも補強しといたほうがいい〟と補足することがあるそうです。それは計算では割だすことのできない領域の部分。もう一度話し合いを重ねて実際に補強するべきか判断していきます。😲‼️培ってきたことを活かして安全性を高める。それによって安心して暮らせるお家がつくれるということですね。✨
6年前の7月に九州北部で豪雨があった時のことをみなさんは覚えていますか。❓
その際に私の実家の近所に住んでいた大工さんが浸水した住宅の救助活動に行きました。その時の状況を大工さんが実際に語ってくれたのですが、何人もの大工さんが救助しに集まりました。現場ではどうやって補修したらいいか、大工さん同士で知恵の出し合いが始まったそうです。😳どうやったら建物が崩れずに補修できるのか慎重に考えなければいけない一方で、早急に対応しなくてはいけない部分。
〝どうしたらこの場を切り抜けられるか〟
その答えはかつて大工さんそれぞれが培ってきたことが知恵となり、相互に共有して今の最善を尽くすことでした。
大工さん同士で知恵を出し合って答えがないものに立ち向かっていく。それが印象深く今でも心に残っています。😌
機械による数値で迅速に構造計画できる。そして長年の経験が知恵となり実践力となる。より安全で安心して暮らしていただける裏側には、計算と経験で割り出された構造があるということが皆さんにも少し伝わったら幸いです。☺️