夏は蒸し暑く、冬は底冷えする京都の気候。
単に気温が高い「暑さ」でなく
湿度が高いことによる「蒸し暑さ」が
京都の夏ならではです。
この独特の京都の気候と
いかに上手く付き合うのかは
京都に住む人にとって永遠のテーマですね。
かといって、沖縄や北海道のように
極端に熱いとか寒いとかいうわけではないので、
家づくりにおいて「暑さ寒さ対策」
に対して少々油断しがち。
先ず、暑さ対策を考える上で
最も大切なのは風通しの良い間取りですね。
基本的には風上と風下に窓を作ることで
風が流れますが
風の動線を妨げない
開放的な間取りにすることで
よりさわやかな風が吹き抜けます。
また、熱い空気は上に移動するので
熱がこもる部屋は高い位置に
窓を設けるなどの工夫が必要です。
また、ご存知のように
窓の断熱対策が非常に重要になってきます。
外から入ってくる熱の71%は窓から
外に逃げていく熱も48%は窓ガラス
というように、熱の多くは窓ガラスを通じて
出入りしています。
断熱対策にペアガラスが
有効な理由はこのような理由からです。
最後に「京都で快適に過ごすために」
自然素材の特性を利用した
断熱材をご紹介します。
羊毛断熱材(サーモウールなど)は
通常のグラスウール断熱材にはない
「強力な調湿機能」があり、
部屋の湿度を50%に保つ事ができるため
京都の「蒸し暑さ対策」に
持ってこいの自然建材といえるので
エアコンなどの光熱費も節約でき、
グラスウール断熱材のように
内部結露で建物を痛める
可能性も少なくなります。
また、羊毛は室内の有害物質(VOC)を
わずか1時間でほぼ吸着・無害化することが
証明されているので
シックハウス対策にも有効です。
(北里環境科学センターとニュージーランド羊毛研究所の実験結果)
その他、ヤシ炭を床下に敷き詰めるなど
断熱、調湿、VOC吸着に効果の高い
様々な自然素材を状況に
合わせて使いわけていきます。
また、外断熱や遮熱塗料についても
日々新しい技術が開発されていますので
お気軽にご相談ください。